くわだてありき(Bandsearchlightブログ)

吹奏楽(全国大会以外)とかコンサートホールとか高架下とかの話が主です。

(食べ物編)MidwestClinicはじめてレポート 番外編1

 さて、ミッドウェストクリニック2017の様子を4日分お届けしてきた訳ですが、クリニックやコンサートの様子以外にもたくさんお伝えしたいことがありすぎるので、番外編としていくつかまとめたいと思います。別にランキング形式ってわけではありませんが、なんとなく【うーん…】→【よかった!】 の順に並んでいます。

 

 【フードコート・売店】

 マコーミック・プレイスの中のものはいまいちだよ、とは聞いてましたが、お味はそんなにまずくはなかったです。ただしやっぱり高い。物価の差なのかもしれませんが、フードコートの中でもプレート系(定食のような)は10~15ドル、サラダバーが9.95ドル。そして量は、ふつうの日本人にはかなり多め。ビュッフェスタイルのフードはみんな大きく山盛り。もう目を丸くしてばかりです。なお、夕方5時くらいには閉店してしまうので、食べ損ねると会場の外へ行かねばならず、タイムロスです。

 フードコートはこんなようなデリのカウンターがいくつも並んでいて、めいめい好きなものをとり、最後にレジに持っていって会計をするスタイルでした。カウンターの中にコンビニのような一角もあり、ミネラルウォーターなども並んでいます。女性は特にサラダを持った人が目立ちました。街中には「Protein Bar」なんて看板をだした店もありましたし、カロリーコントロールの考えはかなり進んでいるようです。(ただしドレッシングはカロリー高そうなものが多かった…)

 

で、このようなものをぱくつくことに。

(左)ふつうのペパロニ・ピザ(一切れなのに、日本の宅配ピザMサイズの半分くらいある)が$5.99、ミネラルウォーターが$3.2、これに消費税のような税がプラスされて、結局$10超えました。シカゴピザ・スタイルではなかったですが、焼きたてあつあつで美味しい。

(右)ヴィーガン向けだという辛い豆のスープ($3.9)と、コーヒー($2.9)、レモンウォーターみたいな飲み物($4.25)。 これも税などによりトータルが$12.65。スープはひよこ豆がベースの、なかなかいいお味でした。

 期間中は、次のコンサートが迫ってるから今食べないと…!という都合でフードコートを利用することが多かったですが、普通に頼むと量が多すぎるし、かといってスープだけでは夜までもたず、加減が難しかったです。あと急いでいるのにみんなカードでお会計するので、レジが長蛇の列になっていて弱りました。味はいいんですが、コスパの面ではちょっとおすすめしづらいなあと思いました。

 

マクドナルド】

  どこの都市にも絶対あり、ほぼ値段が変わらないのがマクドナルドのいいところ。


 ビッグマックは1つ買うともうひとつついてくるキャンペーンというのをやっていたようですが、とてもじゃないけどそんなもの頼む気になりません。 これはふつうのフィレオフィッシュのセット。ポテトとスプライトを付けて$6.91と、滞在中もっとも安くあがった昼食でした。タッチパネルで、お会計もカードを入れて決裁するようなお店もありましたし、昔ながらのドライブスルー併設店舗もありましたが、お味とサイズはどちらも日本とほぼ変わらず、ある意味安心。ただしケチャップの小袋はレジ横に籠に盛ってどかんと置いてありました。いろんな意味でアメリカ仕様です。

 

【コンビニ・売店・ウォルグリーン】

 飛行機で寝られず、ふらふらの状態でオヘア空港に降り立った初日からずっとお世話になりっぱなしでした。7-Elevenは本当にどこにでもありました。飲み物の棚はすべてのサイズが日本より一回り大きく、圧巻。レッドブルは350㎖から、ビールは750㎖缶からです(ちなみにやっぱりビールはすんなり買えず、”ID?”と年齢確認されました)。日本と異なるのはデリのスタイル。オーブンらしきものの中でぐるぐるとソーセージが温められながら回転していたり(たぶんホットドッグ用)サンドイッチやドーナツ、コーヒーは複数の種類がサーバーに入れて置かれていました。コーヒーのポットは客がすぐ取れる場所に堂々と置いてあるので、おそらく自分で注いで会計へ持っていく、のでしょうが、違ったりうまくできなかったらどうしよう…!と、結局手は出せず。

 

 

  量はやっぱりどれも大きい。不用意にポテトチップスを買ってしまいましたが、2日かけてやっと食べきったような有様です。

 正直に白状すると「これ絶対、書かないと聞いたそばから忘れてしまう…!」と、夜は早めに宿に帰って、コンビニのものを適当に食べてひたすらブログやツイッターを書く、のようなことをしていましたが、サラダ(1パック食べるともうお腹いっぱい)はけっこう当たりが多かったです。コブサラダやシーザーサラダなどが人気なのか、どこにでも置いてありました。一番大当たりだったのは(3枚目の写真下)protein packということになっている、ナッツとチーズ、ドライクランベリーの詰め合わせ。おやつにもお酒のあてにもなる優秀なセレクトでした。これは日本でもぜひ買いたい。
 Walgreenという大型のドラッグストアのようなところは、薬のほか、雑貨、食品も扱っており、同様にお世話になりました。3日目に雨が降るかもしれないと聞いて、傘の買えるところを探したのですが、ウォルグリーンで買えました(結局雨にも雪にも振られなかったので、使わずじまいでしたが)。

 そういえばマコーミック・プレイスの中には前述のフードコート以外にもあれこれ食べ物が売られていました。サンドイッチやホットドッグなどの軽食を売る屋台も数カ所あり、夕方以外は大抵行列。 中でも何回かお世話になったのは、ダンキンドーナッツの売店でした。正直、スターバックスは英語を聞き取ってもらえなかったりしてつらい思いをしたのですが、屋台は割と優しい店員さんが多くて、注文もすんなりいく確率が高かったのです。最終日には軽く冗談くらい言えるようになり、嬉しかったです。

 グレイズドのドーナツと、Mサイズのコーヒー。余談ですがコーヒーはどこで買っても日本より一回り大きく、2倍薄かった(アメリカンコーヒー!)です。

 

【ブレックファスト】

  そう豪遊できる身の上でもありませんので、今回ホテルはけっこうリーズナブルなところでした。おそらく日本でいうところの東横インとかサンルートのような感じで、お部屋は大変綺麗でしたがちょっと駅から歩く立地です。ですが!ホテルの朝食がとても好みで、それだけでだいぶありがたかったのでした。

 特にこのベーコン。フォークを刺そうとすると割れるくらい、でも油を絶妙に飛ばした食感で、朝から毎日テンションをあげてくれていました。

 基本メニューは毎日同じで、卵2種、お肉系が3〜4種、サラダにヨーグルトとシンプルなのですが、りんごやオレンジが切らずに丸ごと置いてあったり、シリアルや牛乳が1人1本のパックに入っていたりと、アメリカらしい部分も見られます。日本では大抵100%のジュースがサーブされているものですが、そこが明らかに加糖だったのはご愛嬌。

 

 

 シリアルと牛乳は、ちょうど1人前のサイズ感。

 

 こちらは今回もっとも「試してみてよかった」食べ物。オートミールです。

 いわずとしれた欧米の朝ごはんの定番、そして美味しくないという人の多さも折紙付ですが、おそるおそる試してみて気がつきました。砂糖を入れさえしなければ、単なるおかゆではないですか…!

  ビュッフェに置いてあった、ブラウンシュガー、レーズン、クランベリー、アーモンドスライスのうち、アーモンドのみをかけ、卓上の塩と胡椒でいただくと、これがなかなか素敵な朝食になったのです。

 私があたったオートミールがたまたまいい感じだったのかもしれませんし、種類も様々のようですので、初めて食べる方は少しで様子を見ると良いと思います。日本人には砂糖入りおかゆの文化がないですから、無糖からを強くおすすめします。でも本当に美味しかったんですよ…! 緊張からかお腹の調子がすぐれなかった日もあったのですが、すごく心強い朝ごはんでした。

 

【ミラーズ・バー】

  最終日、シカゴ交響楽団の演奏会の終演後、ミッドウェストでお世話になった先生方にお誘いいただき、シンフォニー・センターのすぐ近くにあるスペアリブの名店へ。

 なんと最終日がようやく普通のレストランでのごはんになるという(^-^;)ことになりました…。おまけに尊敬する先生方とのお食事だったので完全に写真を撮り忘れる始末。しかし!伝統あるダイナー(パブ?)での食事は忘れ難い思い出になりました。

 コンサートのはねた後で観客が出かけて食事できるスポットというのは、日本でこそ限られていますが、そこはやはり本場、こうした飲食店に困ることはほぼないそうです。いわゆる「飲み屋」さんでもありますので、ビールをはじめアルコールのメニューは非常に豊富でした。あまりに多くて選びきれないので店員さんにおすすめを聞きました。ブラウンエールの美味しいのをチョイスしてもらい、ホールで乾いた喉が潤います。スペアリブは見た目のごつさとは裏腹に油がしつこくなくて驚き、いくらでも食べられそうなお味。ビールとの相性は抜群です。

 その夜のシカゴ響はミッドウェストの参加者も大勢聞きに来ていたようで、あちこちのテーブルから先生方に声がかかります。コンサートが20時からで、終演したのが22時半すぎでしたから、日付をまたぐ頃まで座席はほぼいっぱいで、ビール片手に今日の演奏について語り合うというのはまたとない素晴らしいひとときでした。

 コンサートのことだけでなく、もちろんミッドウェストの話にも花が咲きました。気づけば25時近くなり、荷物をがらがらとひきずって店の前からタクシーに乗ったのでした。