くわだてありき(Bandsearchlightブログ)

吹奏楽(全国大会以外)とかコンサートホールとか高架下とかの話が主です。

箱崎ジャンクション

わざわざ捕まりに行ったようなものだった。
こんなに好きになるとは、予想だにしていなかった。

 
 
首都高のそばにいると、何とはなしに気が休まっていることに気づいたのは、たぶん一年前ほどのこと。折に触れあちこちの首都高近辺に出かけ、散策し、見上げ、眺めて写真を撮り、その都度満足していた。

 
 
写真フォルダをひっくりかえすと、驚くほどあっちこっちで撮っている。
 

昼も夜も。
 
 
 

シカゴに行った時もついつい撮っていた。
 
 
今の自宅は歩いて数十秒のところに首都高があるし、そういえば実家もすぐ裏に東名が走っているような立地だった。道路に縁があるのかもしれない。
 
ともあれ、不意に数日前、思い立ったのだ。自分は首都高や高架下の何がそんなに気に入ったんだろう。大きいのがいいのだろうか。それともコンクリートの構造物が好き、とか、どこかで聞いたダムマニア的なことなのだろうか。
 
世の中にジャンクション萌えというものがあるのは知っていた。写真も見ていた。けれど幸か不幸か、まだ緊密なジャンクションを直に眺めたことが無かったので、素直に「こんなとこもあるんだなぁ。そのうち行ってみたいなぁ」くらいに思っていた。
 
そしてTBSラジオの愛好家でもあるわたしは、交通情報のお姉様方がいつも言う「渋滞のメッカの地名」をよく覚えてもいた。名前では聞いていても訪れたことはない。が、都内にあるなら、一度行ってみようではないか。箱崎を選んだのは、寄り道しやすそうに見えた、ただそれだけの単純な理由だった。
 
 
かくして残業少なめで済んだ平日の夜、わたしはごく軽い気持ちで水天宮前駅に降り立つ。自分のかかえていた根強い嗜好と相対するとも知らずに。