くわだてありき

田橋るう(たばし るう)です。吹奏楽とかアトマネとか高架下とかのはなしをしてます。

音楽堂これくしょん 東京文化会館 小ホール

 昨日行ってまいりましたのは、言わずと知れた東京でも有数の歴史あるホール、東京文化会館。1961年のオープン以来、多くの著名演奏家を迎え、コンサートに、オペラにと、連日華々しく催事が繰り広げられています。

 大ホールは2303席。オーケストラはもちろんのこと、オペラ・バレエの公演数は都内随一の多さです。ホールの内装の話をするなら、ステージの左右に非対称につくられたレリーフのほか、椅子色のお話がわりと有名です。大ホール客席の椅子は基本暗赤色なのですが、ところどころ黄色、青、緑と、座面がまったく異なる色でしつらえられているのです。理由は「客入りの具合を確認するため」だとか「空席が多くてもさみしく感じさせないため」などなど諸説あるようです。

 

 さてさて、この日は小ホールでの演奏会でした。上野駅、公園口の改札を出て横断歩道を渡り、雨が降っていてもあまり気にしなくてすむくらいの距離でホールの入り口を通過。大ホールのチケットもぎりを横目に見ながら通路を折れて坂をのぼれば、もう小ホールの入り口です。改札からの所要時間は、健常者の方なら概ね3分以内でしょう。

 

 天井の高いロビーを抜けて、ホールの中へ。開場時でも間接照明のみの、照度の低い空間、両サイドの壁面がコンクリートで粗めの質感なこともあり、まるで洞窟の中に入ったような気分になります。心なしか開演前の喧騒もひとごとのように、遠くに聞こえるきがしてきました。

 

 座席表はこちら。ひし形の特異な形状が目を引きます。

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 pdfが頒布されています→ http://www.t-bunka.jp/old/hall/shall_zaseki_a4.pdf

 

 個人的にはO列の端っこや、S列25・26や39・40がお気に入りです。600席以上あるホールなのに、ひとに前を横切られる心配のない端席で、ゆったりした気持ちで鑑賞に没頭できます。まんべんなく残響豊かな小ホールでは、壁沿いのこんな席でも、ど真ん中と比べてもあまり遜色ない音響を味わうことができますから、きこえの心配も要りません。

 屏風を90度回転させたような不思議な形状の反響版は、開館当初からのものですが、いまでもスタイリッシュで、どんな演奏会にもしっくり馴染みます。ステージはそこそこ狭いですが、声楽アンサンブルが15、6人ほどで公演した際でも狭さを感じませんでしたので、そのあたりが上限なのかもしれません。

 

 天井から釣られたり、壁面に当たるように調整された間接照明は、美術館にいるような落ち着いた雰囲気を醸し出します。

 

 左右の壁にはさりげなく時計が作りつけられています。盤面は壁と同化し、針の音もなく、開演時は針のライトもOFFになる細やかな気配り。

 

 ちなみに最近HPがフルリニューアルしたのですが、今までの見た目に慣れすぎていて、必要な情報にどこからアクセスしてよいやら、トップページで途方にくれることが増えた、というのはこっそり言っておきましょう。(スマホオンリー層にはよいのかもしれませんが、、、基本ブラウザ態勢がPCの人間にとっては、ちょっとつらいものがあります)

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