吹奏楽
2024年12/20(金) 13:00〜、都内某所にて、とある「試演会」が開催されていました。 昨年9月に刊行された「Ehrgeiz」という楽譜集の演奏を楽しむ会だったのですが、これの成立経緯が、なかなか特殊なので、まずはそこからご説明させてください。 この「Ehrgei…
1400万人もの人口を誇る日本の首都・東京には、実に多くの吹奏楽団があります。それは学生や生徒のバンドだけではありません。社会人による吹奏楽団も、他国の同じくらいの大都市よりはるかに多くの団体数があるのです。 そんな東京で、この春から新たに活動…
仕事の合間に、サブカルチャーとかカルチュラル・スタディーズのことをぼんやり考えていた。 吹奏楽はハイカルチャーなのか、という疑問が出てきたのは、たぶん10年前くらいからだろう。西洋芸術音楽に分類される作品にも触れられるが、そうではない作品も含…
台風が来る、と聞くと、いくつになってもそわそわしてしまう。河を見に行ったりはしないが、なんとなく日持ちのする食料を買い込んだり。荒川の影響下に住まいを移して数年たつが、このあたりは高台なので、ありがたいことに水害には縁がなくて済んでいる。 …
吹奏楽、とりわけコンクールが好きな人々にとって、山内雅弘という名前は2006年課題曲「架空の伝説のための前奏曲」の作曲家として知られているはずです。RPGに寄せたかのようなタイトル&内容で、その年の朝日作曲賞を獲得したのみならず、コンクールでは中…
ウィズコロナ、アフターコロナと呼ぶべき時代の流れの中で、これまであたりまえだった紙のチラシは、生き残れるかどうかの瀬戸際に立たされている。
ちょっと気合を入れて、邦人作家のソロ・独奏レパートリーをあれこれ調べてリストにしました。できることなら、これまでのソロコンのように自分の力量に自信をもっている人じゃなくても取り組めそうな曲目を発掘できたら……という思いを胸に探しました。サン…
日本人作曲家、または編曲家による、独奏用(管楽器+伴奏)の作品を集めました。こちらはコントラバス・打楽器・マルチ他編です。木管楽器編・金管楽器編についてはそちらをごらんください。
日本人作曲家、または編曲家による、独奏用(管楽器+伴奏)の作品を集めました。こちらは金管楽器編です。木管楽器編、コントラバス/打楽器/マルチ他編については、そちらをごらんください。
日本人作曲家、または編曲家による、独奏用(管楽器+伴奏)の作品を集めました。ソロコンテスト、独習のおともなどに広くご活用ください。
吹奏楽の演奏について、特に聴き専の人からよく言われるご意見が「どうして吹奏楽のサウンドって、あんなにダサいの?」というようなものです。 いくつかの原因が考えられるでしょうが、その中でも、自分でも説明しきれそうなことに絞ってお話ししてみようと…
今回はちょっと短い記事です。 約30年ほどの人生、およそアイドルというものに縁のないまま生きてきました。中高生の頃は吹奏楽部に明け暮れてましたしね。同級生に熱烈なモー娘。ファンがいたことは覚えてますが、自分ごととしてアイドルに興味を持ったこと…
お寒うございます。音楽業界でも出版業界でも、2月と8月はひっそりした時期ですが、そんな時だからこそ腰をどっかり据えて、コンクールのことでも考えようかと思っている今日この頃です。 今までだってそうだったんですけど、吹奏楽に携わる個人の皆様の発…
今年の夏はどこにいこう…あれこれ考えた結果、2018は「愛知と京都の県大会」にしました。四国、中国方面を攻めるには2日しかとれなかった休みが惜しかったのです。 本当は広島周辺とかに行ってみたかったんだけど、旅程に6日が含まれているため難。(追悼…
先月、荻窪のベルベットサンにておこなわれた、こちらの対談。 www.velvetsun.jp 挾間美帆とシエナ・ウインド・オーケストラ*1の新たな試みを軸に、ジャズと吹奏楽の関連性について語るイベントでした。わたし自身が同時刻に別の場所で喋る機会をいただいて…
壊されると知ると「あと一目」とつい思うのは人の性、でしょうか。 このような報道がされてから、一度この目で見ておこうと、何年かぶりに訪れてみました。 * * * 最寄駅は東京メトロ丸ノ内線の中でもレアな駅「方南町駅」です。JRから新宿で乗り換える場…
昨日夜、池袋の東京芸術劇場にて行われた『東京芸術劇場コンサートホール SIOフィルハーモニックウインドオーケストラ ドリームコンサート2018』を聴いてきた。 個人的にはもう何度も聴いている演奏会シリーズだが、いまだご存知でない方のためにちょいと解…
夏の全日本吹奏楽コンクール、冬のアンサンブルコンテストに加え、近年新たに年中行事となりつつあるのがこの「新人戦」です。1/14日に埼玉で開かれた、第10回となる新人戦の様子を少しばかり見てきたので、レポートします。 埼玉県内の吹奏楽関係、学校関係…
MidwestClinic2017という教育音楽の巨大カンファレンスを目的にしてシカゴに4泊5日のひとり旅をしてきました。吹奏楽以外の部分でも、何かと日本との違いを感じる機会が多かったので感じたままを素直に書いておこうと思います。
これまでコンサートや講座のことばかりお伝えしてきた本レポートですが、遅ればせながらようやく、それ以外の部分にも触れていきたいと思います。 そう、セッションの会場を全て足したのと同じくらい広大な、物販・展示会場についてです。 アメリカのみなら…
さて、ミッドウェストクリニック2017の様子を4日分お届けしてきた訳ですが、クリニックやコンサートの様子以外にもたくさんお伝えしたいことがありすぎるので、番外編としていくつかまとめたいと思います。別にランキング形式ってわけではありませんが、な…
12月20日〜23日の4日間、シカゴはマコーミック・プレイスで開かれていたMidwestClinic2017にはじめて参加した様子をお届けする本レポートも、ようやく最後の1日分となりました。 過去の記事はこちらからどうぞ。 巨大な教育音楽のカンファレンス、MidwestC…
前回に引き続き、ミッドウェストクリニックの3日目(22日)の模様をレポートします。 (※前回までの様子はnoteから随時移植します) 後半戦は、まず同族アンサンブルのコンサートから。 ◆14:30~15:15 Creekwood Middle School Percussion Ensemble シン…
短かったのですが濃密なシカゴ滞在を終え、日本のお風呂(特に湯船)の素晴らしさを実感しております。体調管理優先にしたため、当日にレポートすることはさすがにできませんでしたが、3日目の様子をお届けします(後半はこちら)
1日目にだいぶとばしてしまったせいか、2日目は少々スローダウン。 ホテルの朝ごはんはけっこう美味しいのですが、時間までに起きられず、食べそびれました。明日22日は朝から観たいものもあるので、あまり無理せずに(1人旅ですから、自分だけが頼り…!…
昨日、Ceder Park Windsの演奏が終わって移動しようとしたところ、青い係員のベストを着たお兄さんたちに声をかけられました。「ステッカーは要るかい?」と言われ、とっさにじゃあ1枚、と手がでました。 Doc Severinsen、このアメリカのトランペット奏者は…
今回はじめてMidwestClinicを訪れることとなり、せっかくの機会なので毎日レポートを書いていきたいと思います。アメリカはじめての筆者ですが、とぼしい英語で悪戦苦闘する様子も含めてお読みいただければ幸い。 ミッドウェストの正式名はThe Midwest Clini…
もうだいぶほとぼりが冷めたろうと思うが、覚え書きもかねてまとめておきたい。この事件はおそらく、吹奏楽の未来のために教訓として残しておかなければならないだろうと思うからだ。 2017年6月7日、ティアラこうとう大ホールで行われた演奏会「ブリッツの課…
課題曲には似たような曲名ばっかりで、どれがどれだか分からなくなる。吹奏楽関係者なら、思わず「そーそー」と言ってしまいそうな、鉄板のあるあるネタです。多い多いと言われてはいましたが、じゃあどのくらい似たような曲名があるのか、いっちょ調べて、…
2年目の「巡礼のたび」はどこにしよう。 わくわく半分、あまりにも選択肢が多すぎて途方にくれるのが半分、という心持ちでいた私に、大学院のときの恩師がひとこと、教えてくださいました。「石川県のB編成は面白いよ。課題曲があるんだ」「え、それはどう…