くわだてありき(Bandsearchlightブログ)

吹奏楽(全国大会以外)とかコンサートホールとか高架下とかの話が主です。

埼玉県新人戦

 夏の全日本吹奏楽コンクール、冬のアンサンブルコンテストに加え、近年新たに年中行事となりつつあるのがこの「新人戦」です。1/14日に埼玉で開かれた、第10回となる新人戦の様子を少しばかり見てきたので、レポートします。

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  埼玉県内の吹奏楽関係、学校関係者で発足し、冬季の比較的忙しくない時期の目標として各校の参加を募ったのがきっかけで、いまやすっかり定着した感があります。

新人戦は3年生引退後の時期に、新たな目標をもって新年度の体制を準備するきっかけにして頂こうと、年明けの1月からコンクールの県予選を開催しています。生徒及び指導にあたっている顧問の先生方がしっかりとした目標をもって活動が行えるよう企画したものです。そのため、競うことだけを目的とせず、他団体の演奏を聴くことで今後の練習のヒントが1つでも見つかればと思っております。

                                (埼玉吹奏楽コンクール新人戦 公式ページより引用)

 申し込みは9月末から受け付け、 申込数の多い場合は抽選になるようです。今年は中学が約60団体、高校が約40団体で、参加費審査料が1団体につき10,000円のほか、参加者1人あたり500円の参加料がかかります。いわゆる「都市吹奏楽フェスティバル」のようなものでも参加料を取るところがあることを考えると、審査員にきちんとみてもらってこの金額なら、検討する学校が増えるのも頷けます。

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The another side:Chicagoひとり旅レポ

MidwestClinic2017という教育音楽の巨大カンファレンスを目的にして
シカゴに4泊5日のひとり旅をしてきました。
吹奏楽以外の部分でも、何かと日本との違いを感じる機会が多かったので
感じたままを素直に書いておこうと思います。

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(ブース編)MidwestClinicはじめてレポート番外編2

これまでコンサートや講座のことばかりお伝えしてきた本レポートですが、
遅ればせながらようやく、それ以外の部分にも触れていきたいと思います。

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 そう、セッションの会場を全て足したのと同じくらい広大な、物販・展示会場についてです。

 

 アメリカのみならず、展示会場面積のランキングで10本の指にはいるマコーミック・プレイス(McCormick Place)は、見本市やモーター・ショー、国際的な学会、さらには大統領が駐留するなど、アメリカではかなり有名な会場です。設備が整っていて綺麗なので比較的新しいと思いきや、なんと運営開始から57年目だというので驚きました。

 また隣にあるホテル、Hyatt Regency McCormick Placeからは内廊下で接続しているので、こちらに宿泊される方が非常に多いようです。(私は今回かなり遠い場所に宿をとってしまいましたが、絶対こちらのほうがいいと思います。夜遅くなるのを気にせずセッションを選び放題なので。)

 

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(食べ物編)MidwestClinicはじめてレポート 番外編1

 さて、ミッドウェストクリニック2017の様子を4日分お届けしてきた訳ですが、クリニックやコンサートの様子以外にもたくさんお伝えしたいことがありすぎるので、番外編としていくつかまとめたいと思います。別にランキング形式ってわけではありませんが、なんとなく【うーん…】→【よかった!】 の順に並んでいます。

 

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MidwestClinicはじめてレポート(その6・23日)

12月20日〜23日の4日間、シカゴはマコーミック・プレイスで開かれていたMidwestClinic2017にはじめて参加した様子をお届けする本レポートも、ようやく最後の1日分となりました。

過去の記事はこちらからどうぞ。

 

 

 巨大な教育音楽のカンファレンス、MidwestClinic2017大会も、最終日となりました。いよいよ今年のメインゲストとして招聘された、広島ウインドオーケストラの演奏がはじまります。

◆11:15~12:30 Hiroshima Wind Ensemble(広島ウインドオーケストラ)

 ちょっと早めに会場入りしていたのですが、マコーミック・プレイスを行き来する人の多くがキャリーケースを引き、帰り支度を整えています。

  じつはこの「ご帰宅モード」の人たち、昨日3日目の夜にはすでにちらほら見かけておりました。今年の日程では最終日が23日。クリスマスを基本的に自宅で家族と過ごすアメリカの人々は、最終日の講演をまたずに会場をあとにする人も一定数いたようです。そうなると俄然気になるのは、一番最後のプログラムである広島ウインドオーケストラをどれだけの方が見にきてくださるかということ。

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MidwestClinicはじめてレポート(その5・22日後半)

前回に引き続き、ミッドウェストクリニックの3日目(22日)の模様をレポートします。

(※前回までの様子はnoteから随時移植します)

 

後半戦は、まず同族アンサンブルのコンサートから。

 

◆14:30~15:15 Creekwood Middle School Percussion Ensemble

 シンフォニーバンド、ブラスバンドにオーケストラ、ジャズなどの他、MidwestClinicには、同族楽器のアンサンブルもコンサートをしていました。今度はその中から、中学生による打楽器アンサンブルのコンサートに行ってみます。

 テキサス州ヒューストンからやってきた、クラークウッド中学の打楽器アンサンブルです。バンド全体でも大変優秀なようですが、今回は14名のパーカッションのメンバーのみの演奏です。http://creekwoodband.weebly.com/ 

 会場はW190。まだ入ったことのない会場です。これまで歩きなれた場所から割と遠い位置にあり、会場内の案内を見つつ右往左往。なんとか開演5分前にすべりこみました。アプリから地図は見ることができるのですが、あまり親切なつくりではなく、私には使いこなせませんでした。もっぱら頭上に掲げられた案内表示に頼っていましたが、いかんせん会場が大きすぎるので、移動には結構な時間をとられていました。

 さて入ってみた会場はというと、約200席くらいの縦長の形状です。ステージの近くはほぼ埋まっていたため、できるだけ前のほうに座るためちょっと席を探しました。舞台上にはすでにセッティングされた打楽器がずらり。すぐに開演の時間となり、入場してきた演奏者たちは腕まくりした黒いシャツに黒いパンツ姿で統一。まだあどけない顔の子が多い印象を受けます。

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