くわだてありき

田橋るう(たばし るう)です。吹奏楽とかアトマネとか高架下とかのはなしをしてます。

俯瞰で見る、吹奏楽コンクール(あるあるの反対)vol.1

 お寒うございます。音楽業界でも出版業界でも、2月と8月はひっそりした時期ですが、そんな時だからこそ腰をどっかり据えて、コンクールのことでも考えようかと思っている今日この頃です。

 今までだってそうだったんですけど、吹奏楽に携わる個人の皆様の発言は、インターネット上で本当にたくさん読めるようになりました。それぞれがそれぞれの境遇で、悩み、愚痴を言い、嘆き、健闘をたたえ、意気投合し、それぞれの思いをつづっていらっしゃいます。

 同じような状況に立たされている人が自分以外にもいる、これほど心強いことはありません。あるあるネタの書籍が流行りに流行っているのもよくわかります。

 

 しかーし。
 ほんとうにみんな、同じ境遇、なんでしょうか。

 

 

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思い出補正をぶっ壊されたライブと、顧客満足についての話

 10年くらい前に非常にハマっていた、あるユニットのライブに行ってきた。当時はまだ東京まで数時間の地方民、当然CDでしか聴いたことはなかったが、そのサウンドを聴くに、おそらくこれは絶対ライブが楽しいパターンだろ! と思っていたので、念願がかなった時はほくほくだった。

* * *

 アンコールが終わって、わたしはそそくさと席を立った。なるべくはやくこの場からいなくなって、この渦巻く頭の中のもやもやを整理したかった。

 ぜんぜん、ついていけなかったのだ。

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音楽堂これくしょん 豊洲シビックセンター ホール

「え、シビックって、文京シビックじゃないの?」
初めてホールの名前をきいた時は思わずそう言いました。そう、後楽園にあるあの大ホールではなく、最寄り駅は東京メトロ有楽町線豊洲駅2016年9月にオープンしたばかりの、できたてほやほやの新ホールです。

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音楽堂これくしょん すみだトリフォニーホール(大ホール)

遠そうで近い、総武線のとおる駅、錦糸町。そこから徒歩約5〜7分のところに、すみだトリフォニーホールはあります。

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駅の北口から出ると、大きなロータリーがあります。そこをまっすぐ行った先にある大通りに到達したら、左折し、あとはひたすら直進するだけです。

夏や冬の気候対策として、隣接する商業施設の中を通っていくルートもありますが、営業時間と迷子にだけは十分ご注意を。

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2018全日本吹奏楽コンクール地方予選のたび(おぼえがき)

 今年の夏はどこにいこう…あれこれ考えた結果、2018は「愛知と京都の県大会」にしました。四国、中国方面を攻めるには2日しかとれなかった休みが惜しかったのです。

 本当は広島周辺とかに行ってみたかったんだけど、旅程に6日が含まれているため難。(追悼等の関係でコンクールもおやすみ)広島行くなら山口とか島根方面も…とも思ったが、大会日程とアクセスの面で難しく。そもそも今回、日程が7月中ではないので、県大会しかチョイスができない。

 うーむ、と悩んでいたところに、思い出したのです。そういえば静岡そだちのくせに、おなじ東海地区の愛知はノータッチだったぞ、そして「響け(以下略)」ですっかりおなじみになった京都の県大会にも行ってないぞ、と。

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どうしてJ-フュージョンは吹奏楽の中で生き残り続けるのか

先月、荻窪のベルベットサンにておこなわれた、こちらの対談。

www.velvetsun.jp

 

挾間美帆&シエナ・ウインド・オーケストラの新たな試みを軸に、ジャズと吹奏楽の関係について語るイベントでありました。残念ながらわたし自身が同時刻に別の場所で喋る機会をいただいていたので伺えなかったのですが、、、(かなり悔しい)

そして、終了後のTwitterを拝見していて、私が個人的にいちばん大きな衝撃だったのが、『ワニ三匹』のおひとり、村井康司さんのこちらのひとことでした。

 

なぜなら、私自身のフュージョンとの出会い、ひいてはジャズの裾のはじっこにさわることのできた初体験が、吹奏楽部でのJ-フュージョンに他ならないからです。

 

ジャズの業界では今でも(笑)付きで述べられてしまいがちなJ-フュージョン。しかし、その末裔がジャズ業界の与り知らないところでこうして生き残っていたことに、専門家のみなさまが少なからず驚いている、そのことにまた私(のような吹奏楽業界の人間)は、ひっくり返ってしまったわけです。

 

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音楽堂これくしょん 東京文化会館 小ホール

 昨日行ってまいりましたのは、言わずと知れた東京でも有数の歴史あるホール、東京文化会館。1961年のオープン以来、多くの著名演奏家を迎え、コンサートに、オペラにと、連日華々しく催事が繰り広げられています。

 大ホールは2303席。オーケストラはもちろんのこと、オペラ・バレエの公演数は都内随一の多さです。ホールの内装の話をするなら、ステージの左右に非対称につくられたレリーフのほか、椅子色のお話がわりと有名です。大ホール客席の椅子は基本暗赤色なのですが、ところどころ黄色、青、緑と、座面がまったく異なる色でしつらえられているのです。理由は「客入りの具合を確認するため」だとか「空席が多くてもさみしく感じさせないため」などなど諸説あるようです。

 

 さてさて、この日は小ホールでの演奏会でした。上野駅、公園口の改札を出て横断歩道を渡り、雨が降っていてもあまり気にしなくてすむくらいの距離でホールの入り口を通過。大ホールのチケットもぎりを横目に見ながら通路を折れて坂をのぼれば、もう小ホールの入り口です。改札からの所要時間は、健常者の方なら概ね3分以内でしょう。

 

 天井の高いロビーを抜けて、ホールの中へ。開場時でも間接照明のみの、照度の低い空間、両サイドの壁面がコンクリートで粗めの質感なこともあり、まるで洞窟の中に入ったような気分になります。心なしか開演前の喧騒もひとごとのように、遠くに聞こえるきがしてきました。

 

 座席表はこちら。ひし形の特異な形状が目を引きます。

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 pdfが頒布されています→ http://www.t-bunka.jp/old/hall/shall_zaseki_a4.pdf

 

 個人的にはO列の端っこや、S列25・26や39・40がお気に入りです。600席以上あるホールなのに、ひとに前を横切られる心配のない端席で、ゆったりした気持ちで鑑賞に没頭できます。まんべんなく残響豊かな小ホールでは、壁沿いのこんな席でも、ど真ん中と比べてもあまり遜色ない音響を味わうことができますから、きこえの心配も要りません。

 屏風を90度回転させたような不思議な形状の反響版は、開館当初からのものですが、いまでもスタイリッシュで、どんな演奏会にもしっくり馴染みます。ステージはそこそこ狭いですが、声楽アンサンブルが15、6人ほどで公演した際でも狭さを感じませんでしたので、そのあたりが上限なのかもしれません。

 

 天井から釣られたり、壁面に当たるように調整された間接照明は、美術館にいるような落ち着いた雰囲気を醸し出します。

 

 左右の壁にはさりげなく時計が作りつけられています。盤面は壁と同化し、針の音もなく、開演時は針のライトもOFFになる細やかな気配り。

 

 ちなみに最近HPがフルリニューアルしたのですが、今までの見た目に慣れすぎていて、必要な情報にどこからアクセスしてよいやら、トップページで途方にくれることが増えた、というのはこっそり言っておきましょう。(スマホオンリー層にはよいのかもしれませんが、、、基本ブラウザ態勢がPCの人間にとっては、ちょっとつらいものがあります)

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